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事業内容

過去の事業

しまね情報化フォーラム'98開催

パネルディスカッション

(江崎) 今まで知事さん、その他おっしゃったように、いろんな意味でインフラが大変重要でございまして、それを評価するということ大変心強いと思いますし、島根大学が教員その他大変その理工学部、生命資源が発足したということは、今回の島根ソフトパークのため非常に基本をなすと思うですね。私あのちょっと話をかえすと昨年の今頃カリブ海、カリブ海というのは、日本の反対なんですが、そのカラビアンアカデミーオブサイエンスというのがございまして、あの辺にウエストインディーという大学があるんです。ジャマイカ、日本がこないだ、サッカーして負けたとこですが、ジャマイカ、ウエスト、インディーというのは、おかしな名前なんですが、ヨーロッパから見ると、あの辺はもともとインド見つけるために、こう開いた訳ですね。トリニダットトバゴというのは余りお聞きにならないと思いますが、それからもうひとつは、マルベドスその3つのところに、あの辺のところは、あの辺はみんな英国の植民地だったり、フランスの植民地だったり、他のいろいろ植民地が変わるんですが、最後は英国の植民地で一緒にまとまろうとしたんですが、まとまらなかった。大学だけはウェストインディ大学、3つのキャンバスがあるもんですから、ウェストインディ大学から招待されると3つの国を訪ねなくちゃいけないということになります。
 そこで、あの面白いところは日本の中古の自動車が走っているということ、驚く程日本の自動車が中古で、それからもひつとは日本の中古のYSイレブンという飛行機ごらんになって、あの飛行機がまだ飛んでいるのはトリニダッドトバコから私は乗るのはちょっと恐かったのですが、でもまあ、よく整備されているということで、YSイレブンでトリニダットとトバコの間、そういうところでいろいろ話しますと面白い話がでてくる訳です。アメリカ人とか日本人とか全部やっちまったから、俺達する仕事がみんななくなってるという、まあ例えば半導体やってる先生達が学生達が、そういうことを言ったりですね「江崎先生がそのトンネルダイオードを作る、その研究に一体お金をどのくらいの予算でやられましたか」という質問を受けて、今まであんまり考えなかったんですけどね。どうも私はそのソニーにおりましたて、いろんな高周波トランジスターを作るとか何とか言ってその社長をだまして、それでトンネルダイオードを作った訳ですから。金一銭も使ってない訳ですね。つまり、よく考えてみると私程安い値段でノーベル賞をかった人間はおらない。
 それは何故かといいますとね、何故かといいますと、その分野を選ぶということが非常に重要なんですね。つまり、あのセカンドレイトのサイエンテイストが、ファーストレイトの論文を書こうとしますとね、新しい分野をやらないといけない。もう古いマッチワイになった分野をいくらやってもファーストレイトのサイエンテイスト、エンジニアでも、そういう分野はセカンドレイトの仕事しかできない。これはね、ペーストということが非常に重要なんですね。それはね、まあ、われわれのところではどこでもそうなんですが、研究者の人雇って2人、A君とB君とおると2人とも一生懸命夜を徹して仕事してるんです。A君は次々面白い論文を書くんですが、B君は何もいい仕事をしない。その場合にはA君は、彼はなかなかペーストがいいとこういうわけですね。ペーストというのは一体何か、もうこれは味覚ですよね。ペーストもともと趣味とか味覚つまりね、おいしい味というものが分からなければ、おいしい料理ができるはずがない。つまり、おいしいという、これがいいということが分からないと、いい仕事ができるはずがない、ということですね。ですから先程のまあいい人材を魅力をつけるということが、分野というものをそのペースト、よいペーストを持っていい分野を開拓していく。まあ、そのソフトそれも構いませんが、ソフトにもいろんなところがございます。そのうちのどういう分野をやるかということは、その先程の4つの分野とおっしゃいました。まあ、新材料とか、そういうこともあるようです。そういう意味でそのどういうものを選ぶか、つまりあのペーストにある人間を連れてくるということが、非常に重要なんです。
 それから私は1月半程、放浪の旅で、4,5日前に帰ってきたんですけども、まだヨーロッパ時間でちょっとジェットラックがあるんですが、今度の旅行で一番最初に行ったところは、カンヌの、あのニースの近くですね。カンヌというのは、皆さん、御存知だと思いますが、4月から5月に映画祭がございます。世界の映画がそのりっぱな彼ら、オーストリアムに、こうしたりっぱなオーストリアムで、映画祭をやるような。ここも大変りっぱなとこなんですねえ。こことちょっと違う、まあこんなこと申し上げていいかどうか分かりませんが、その座る椅子が、これよりもずいぶんりっぱな椅子が置いてあったのは、多分映画を見るためには長く座るためには、座り心地のいい椅子が必要で、彼らはパレーといい、パレー、宮殿ですね。私の国際会議は半導体関係の結晶成長の半導体会議であって、そこでそのカンヌから、カンヌとニース、ニースのほうが大きな街なんですが、カンヌとニースの間のところに、ソフィアアンティポリスというのがございます。ソフィアアンティポリスというのは、いったら研究学園都市なんですね。これは、あのーフランスのラフィートという、その上院議員がその辺からの出身なんですが、研究学園都市を作った訳です。まあ、筑波とちょっと違うのは、筑波は先程申しましたように、官が70%位で、民が30%位ですが、ソフィアアンティポリスというのは、大体、民が70%位で、官が30%。まあいろんな研究技術のものがありまして、国際的な企業も連れてきている。ソフィアアンティポリスのそのフランスの研究所がございまして、その半導体の研究所長が、今後の私が参加した会議をオーガナイズしたものですから、ソフィアアンティポリスをいろいろ見る機会があり、つまりね、あの辺にはたくさんある。あの土地が非常に魅力があるんですね。それが人を集める大きな理由です。もちろん、情報のハードウェアを一杯いろいろ備えて研究しやすいということが大事です。しかしね、生活しやすい、非常に生活に魅力があるということがね、世界の人達、あるいは日本の人達をここに集めるひとつの根拠だと思います。幸い、基本的にこの土地は、そういう魅力を持ってる土地だと思うんです。しかし、それをより魅力、つまり、われわれは知性が非常に重要です。しかし、われわれの感性のようなものを満足さす。その感性を満足さすような土地作りそれは、ソフィアアンティポリスといいます。その近く皆さん、御存知かもしれませんが、いろんなあ の辺の歴史があの、ございまして、例えばマチスが設計した、教会みたいなものもある訳です。あの辺には、絵描きがたくさん住んでいて、風光明媚で私もそのうち、あの辺まで、これニューヨークよりも、ニューヨークに永くすんでまして、どうもニューヨークよりカンヌのほうが自然環境が良さそうだと、そういういい住まいを与えるということは、大変ソフィアアンティポリスが成功してるのを見ましても、そういう人を引きつけるのは、単なる情報通信、情報がいいというだけではなく、生活というものが豊かな、充実した生活ができる環境を作るということが、重要じゃないかと思います。

(須藤) どうもありがとうございます。非常に重要なことを言っていただいたと思います。トータルな生活空間、環境空間がなければね、やはり研究者の能力も発揮できないし、活性化もしないということを教えていただきました。これこそ、澄田知事は待ってましたとお思いだと思います。それは島根県は、重視してるんだと、相当力入れて今までもやってきたし、これからも、もっとやるぞという気概をお持ちだと思います。それはもう知事の本を読んでいただきたいと思いますけれども、本も何冊も出しておられますので、是非、参考にしていただきたいと思います。
 松江、出雲にかけて、これは文化的にも、素晴らしい所ですし、これは、江崎先生が強調なさったところだと思います。僕からするとですね、もう一つ大学の近くということでこれはいいなあと思うんですけども、うちの研究大学の社会学の連中と話すと、やっぱり人間がアイデアが活性化するのは猥雑な空間がなきゃだめだと。ようするに飲んだり騒いだりグチャグチャしたような空間です。パリでいえばカルチエラタンとか、そういう感じでなんか訳のわからんのがゴロゴロしているという、まあ治安も悪くはなるんですけど、そういう空間もあって、おそらくそのうまいコーディネーションといいますかね、バランスがいいところがいいと思うんですがね。それはいい場所じゃないかなあ。大学生というのは訳のわからん連中ですから丁度いいところかなあ、それでその回りにまあ、文教地区だといってあまり、あの規制を強めますと、かえって魅力なくなると思うんですよね。で、そこらへんうまく配置していただければというふうに思います。
 ここらへんについては、いろいろまた御意見聞きたいところですけども時間もありませんので、ここでですね、会場からの御意見をたまわりたいと思います。今まで知事、それから北川学長、それから井原会長、それから江崎先生からいろいろなお話しをいただきました。だいたいソフトビジネスパークのイメージがある程度、皆さん共有できたと思います。で、ここらへんでご注文なり意見なり質問なりいただけたらと思います。どのような観点からでも結構ですので、よろしくお願いいたします。ございませんでしょうか。じゃあ、お名前と所属をおっしゃっていただいてから御発言お願いいたします。

(会場から) 島根大学総合理工学部、伊藤と申します。いま非常に高尚なお話しを聞かしていただきまして、われわれとしましては非常に肩に重たいものを感じております。ただ、われわれ総合理工学部ができたときに地元の皆さんの非常に多くの支援をいただいて、これだけのものができて今、文部省のほうもですね、われわれの大学がどうなるか注目していただいているという状況でございまして、これをソフトビジネスパークというのは、われわれの学部にとっては運命共同体だというふうに感じております。企業の方、今非常に不景気だと思いますが、75haの大きな土地ができますので、かなり無理をしてでも、是非出てきていただいて、われわれと一緒に、この島根県の若者定住化のためにも、是非一緒にやっていただきたいと思います。それでこの景気低迷の中で情報関係は日本でただひとつですね、7%の成長をとげているという企業集団でございまして、島根県にとっても産業振興の起爆剤の分野だと思っております。ですから是非、この分野われわれも大学として、できるだけの支援というか今開かれた大学をめざしてやっておりますので、是非企業の方も、非常に気安くやっていただきたい。今でも大学交流コーナーというのもつくっておりまして、いつでも来てそこで教官と話しができるような、体制を整えておりますので、是非利用していただきたいと思います。
 それと、細かい話しになりますが、われわれ学生が今育ちつつあります。第一期生が3年生になってるんですが企業の方にですね、学生を送り込むというんでしょうか、これも今考えております。インターンシップというんですけども、昔の工場実習ですね。これをソフトの関係というのは、若者の入りやすい分野ですので、是非前向きに取り組んでいただいてこれは外国とくにアメリカでは、かなりの期間1ケ月とか2ケ月とかですね、募集するのを世界レベルで募集してるみたいなんですけど、それをうちの大学の学生、地域の企業の方に是非一緒に入っていただいて、何かのテーマを研究するとあるいは、仕事をして開発するというところまで、やれたなあと思いますので、ここらへんこれから、お願いにいきますので、宜しくお願いします。

(須藤) どうもありがとうございました。今、伊藤学部長のほうからですね、われわれはこのソフトパークとは、運命共同体であると、生命を賭けると、生命を張ってやるというお言葉をいただきました。これはこの非常に力強いお言葉です。しかし、この分野は相当なリスキーな分野でもありますので、逆にいうと、運命共同体ですからうまくいかないときは死なばもろともということで、その位の覚悟を固めてやっていただきたいと思います。シリコンバレーの連中なんか見てもやはりもうその位のアグレスティな態度をとってやっていると思います。がんばっていただきたいと思います。これについて井原さんどうですか。今の学部長の伊藤学部長の発言を受けて、企業サイドからのインターンシップの問題とか、提案とか出てましたかれども、お話いただければと思います。

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